第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回 第九回 第十回 第十一回
How The West Was Won〜大西部開拓日誌
第一回「はじまりの駅」

J/管理者:卓司よぅ。テラのサイトが立ち上がっておるんだが。
遠藤:そうだなぁ。BBSも人気だしよかったなぁ。
J/管理者:それでなコンテンツ(情報の内容)が足りないのだよ。
遠藤:そうだなぁ、BBSだけじゃな。
J/管理者:じゃ、ヨロシク。
遠藤:あ、何が?
J/管理者:タイトルは“大西部開拓日誌”、天羅ン時と同じで週1で更新するから。
遠藤:は?
J/管理者:……貴様ァー。まさか、またオレ様に書かせようっつーンじゃねぇだろな? んー?
遠藤:た、谷口和也(仮名)。ナイフは良くないぞ。ナイフは。
J/管理者:チャカキ(ナイフを閉じる)。それじゃあ、もうこんな行数稼ぎは止めるんだな。
遠藤:は、了解であります。sir。
J/管理者:では、『テラ:ザ・ガンスリンガー』の売りは何だ。答えろッ。
遠藤:ガンアクションの完全再現でありますッ。
J/管理者:どのような、方法でそれを行なうのかッ。
遠藤:はっ、特殊な行動をマニューバというで再現し、そしてそれらをユーザーの好みによって組み合わせを可能にして、様々な特殊アクションを再現しますッ。
J/管理者:ふむ、ユーザーは『天羅万象・零』の後継者としての物語創造力に関しても興味があると思うが、その点はどうか。
遠藤:はっ、今回は天羅から零システムを継承し、プレイ中にモティベーションを自然に立ち上げることに成功しました。RPGにおけるシステムリソースの再分配に意欲的に挑み、これを攻略します。
J/管理者:うむぅ、イマイチよくわからん? だから、世界観の話をしよう。
遠藤:知らない人もおられるかと思うので解説させていただきます。『テラ:ザ・ガンスリンガー』では、基本的にキャストは大陸横断鉄道に乗っています。
J/管理者:大陸横断鉄道とは?
遠藤:かつての最果ての町・エンヅヴィルを出発駅とし、西の果てのウェストエンドを目指している巨大列車です。全幅15メートル、全高30メートルで内部は三層構造になっています。全長に至っては100メートル近くに達する物まで存在します。この列車が十数から二十数両連なって疾走します。
J/管理者:壮観だな。
遠藤:ひとつの町が移動すると考えるといいでしょう。車内だけのアクト(1回のゲームプレイ)も可能ですよ。
J/管理者:ふむ、次回は引き続き、大陸横断鉄道について語っていこうか。
遠藤:はっ、わかりました。


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第二回「マザータウン」

谷口:前回は、どこまでだったかな?
遠藤:大陸横断鉄道はでかい。
谷口:では、今回はなぜデカイかについて語ろうではないか。
遠藤:うむ、でかいことはいいことだと、昔の人は言った。
谷口:ほう、では大陸横断鉄道も?
遠藤:うむ。でかければでかいほどいい。
谷口:なぜだね。
遠藤:はっ、そんなこともわからんのだな。この大学●年生ライターめ。
谷口:……前回に比べていきなり伝法になったようだな。
遠藤:飽きたんだ。細かいことは気にするな。大人物になれんぞ。
谷口:俺の人物についてなどどーでもいい。聞かれたことに答えないか。
遠藤:答えたではないか? それとも、これほどまでに明確な答えが理解できんとも言うのか?
谷口:形式についてなどではない。だいたいその答えは嘘だ。前回のテキストが手元にないので口調が思い出せないだけだろ。

(書き口と遠藤卓司のファイル管理能力についての熱い議論で1時間ほど中断)

遠藤:とにかく大陸横断鉄道はでかいのだっ。
谷口:だーかーらー、なぜだと聞いている。
遠藤:最初からそういえばよいではないか?
谷口:あー、もう。あんたはいつもそうだ。肝心なことはなにも――
遠藤:大陸横断鉄道はでかいのは、マザータウンを大きくしなければならないからだ。
谷口:そんなことはどーでも、いやよくないな。
遠藤:マザータウンは、大陸横断鉄道を分解して作るからな。大陸横断鉄道はでかくなれば大量の資材を運搬することもできるし、最初の入植者も大量に輸送できる。まさに一石二鳥だ。
谷口:マザータウン? そりゃなんだ。町か?
遠藤:単に町、つまりタウンというにはちょっと規模が大きいな。そうだな。都市国家もしくはアメリカの州都というのが悪くないたとえかな。周辺地域に限定されるけど自治権もあるし、土地の所有権や金や赤石の採掘権なんかの処理なども行なってる。もっとも鉄道会社が常に母体になっているから規模的には支社といえるかもな。で、このマザータウンが基本的には大陸横断鉄道の停車駅となるわけだ。
谷口:基本的に?
遠藤:そりゃ、緊急な補給やら貨物の積み降ろしのためにマザータウン以外の駅に停車することもあるさ。最近の大陸横断鉄道は、途中駅で資材を積み込んだり、貨物車両を追加したりするしな。んで補給が容易だからマザータウンのあいだは離れる傾向にあるんだ。遠くになったほうが都合もいいし。
谷口:なぜ?
遠藤:かー、これだから最近の若者は……少しは自分で考えないか。
谷口:君はこのコンテンツが何のためにあるのか理解していないのかな。

(このウェブページの存在意義―レゾン・デートルとかいうとちょっとかっこいいかも―と遠藤卓司のオヤジ度についての熱い議論と、谷口和也の知らないフリをするのもタイヘンなんだぞという主張で2時間ほど中断)

遠藤:新ホームステッド法のおかげだよ。
谷口:新ホームステッド法? 法律か。
遠藤:おまえはそれでも大学で法学をやってるのか? そんなことだから……
谷口:テラの法律なんぞしらんわ。だいだいだな――

(テラの法律と日本の司法制度および谷口和也の大学における学習態度についての熱い議論で来週へ続く)


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第三回「新ホームステッド法」

谷口:前回は、どこまでだったかな?
遠藤:マザータウンはでかい。
谷口:では、今回はなぜデカイかについて語ろうではないか? ん?
遠藤:うむ、でかいことはいいことだと、昔の人は言った。
谷口:おい、貴様。
遠藤:うむ。でかければでかいほどいい。
谷口:コピーで行数稼ぎをするのはよせ。
遠藤:はっ、そんなこともわからんのだな。この大学●年生ライターめ。俺が楽チンではないか?

(遠藤卓司の不真面目な態度を糾弾する谷口和也の説教と折檻で1時間ほど中断)

谷口:まじめにやりたまえ。
遠藤:ハイ、ワカリマシタ。
谷口:……ああ、ちょっと電圧が足りないようだな。コンデンサをいいヤツに換えてやろう。
遠藤:それで「新ホームステッド法」なのだが。
谷口:ああ、直った直った。
遠藤:どうかしたのか?
谷口:いや別に。
遠藤:? まぁいいか。ホームステッド法というのは、簡単にいえば、土地は開拓した人間のものになるという法律だ。ある人の敷地に油田だの金の鉱脈だのが見つかって、ギャングが地上げにかかるというのは、西部劇の基本パターンのひとつだな。
谷口:ちょっとフォローすると、所有権を主張するには、一定期間その土地に住んで、役人にチェックしてもらわなきゃならない。それで、その期限ギリギリに権利書を奪い取ってしまおうっていう展開があるわけだ。
遠藤:うむ。んで、新ホームステッド法ってのはこれを極端に拡大解釈したもので、鉄道会社に非常に有利にできている。なんと、マザータウンを中心として新規に大陸横断鉄道を延ばした直線距離×0.4マイル半径円内の利権が、そのマザータウンを建築した鉄道会社のものになるのだ。
谷口:どういうことだ? たとえば、Aっていうマザータウンから線路を延ばすのはAを作った会社だよな。
遠藤:そうなるな。
谷口:んで、その延ばした距離に従ってマザータウンAの利権が優先される範囲が決まるというわけか? しかし、なんでまたそんなに鉄道会社に有利な法律が制定されるかな? おかしくねえ?
遠藤:そりゃ線路を遠くへ延ばすためさ。より広い範囲の利権を手に入れたければ、より長く線路を延ばさなければならない。あ、言っておくけど、大陸横断鉄道に関する利権はすべて連邦政府が握ってるよ。連邦政府には、大陸横断鉄道が走ってるだけで年間結構な額の施設使用料が転がり込んでるってわけ。
谷口:なるほど。でも連邦政府は何でそんなに開拓に燃えてるんだ?
遠藤:そりゃぁキミ、フロンティアスピリットだよ。
谷口:嘘つけ。
遠藤:いやホントだって。
谷口:次回はそのあたりを押さえてみようか。
遠藤:んじゃ、人類が体験したふたつの戦争について語らないとな。


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第四回「ふたつの戦争」

遠藤:今回は、独立戦争についてだったな。
谷口:独立戦争というからには、独立した対象があるわけなんだろ。
遠藤:うむ、人類は5世紀の長きに渡ってテラを支配してきた“貴族”からの独立に成功したのだ。
谷口:貴族とは何者なのだ。
遠藤:うむ、自らを人類の上位者であると称し、人類をその超技術で支配したのだ。
谷口:超技術?
遠藤:時に西暦985年。彼らはほんの3ヶ月でテラ全土を制圧した。そして、その後の500年のあいだ人間たちを奴隷同然に扱い、この大地を支配したのだ。
谷口:このころ、貴族たちはどんなことをしていたんだ? リアルなトコで。
遠藤:知らン。
谷口:知らンじゃねーだろ。
遠藤:この暗黒時代は、時代の主役だった貴族に関する正確な記録が残っていないんだよ。独立戦争でも焼き払われたらしいし。
谷口:なるほどな。忘れたい時代だったってわけだ。
遠藤:後の合衆国初代大統領ギリアム・コルトに率いられた人類は、“マウントヴァーノンの戦い”で貴族たちをザ・マウンテンの西……つまり、大西部に追い出したんだ。
谷口:えっじゃあ西に向かっていくってのは自殺行為じゃないか?
遠藤:わりと(笑)
谷口:なぜ、そんなに危険を犯してまでも、みんな西部に向かうんだ?
遠藤:いくつか理由はあるんだけどな。その中でも、最大の理由は赤石鉱脈の発見だ。
谷口:赤石?
遠藤:うむ、賢者の石とも言うな。んで、この赤石の大鉱脈を発見したことが、あの南北戦争の原因のひとつになったんだ。
谷口:南北戦争か……今度は人間同士の戦争が始まったわけだ。
遠藤:今度は10年に渡って争いあった。この戦争によって国土は疲弊し、人民には新たな希望が必要になったんだよ。
谷口:それが、大西部。広大なフロンティア。
遠藤:そうだ。赤石を見つければ、一生安泰。一攫千金という夢は人の心を捉えたんだ。また、大陸横断鉄道によって往路の安全性が上がったのも大きいかな。
谷口:しかし、なんだな。どうやってこんなバカでかい列車を通すことになったんだ?
遠藤:次回はそのへんを解説しよう。


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第五回「ごめんなさい。そして『ガンフロンティア』」

遠藤:来る8月30日、JGC2002にあわせて『テラ:ザ・ガンスリンガー』のサプリメント、『ガンフロンティア』が発売される。
谷口:なー、巨大なJ型鉄道を、大陸横断鉄道に使った理由は?
遠藤:リプレイ2本! うち1本は完全書き下ろしだ。さらに追加のデータがてんこ盛り。
谷口:だからさ、理由。
遠藤:……あれからどれだけの月日がたったと思っている。過ぎたことをいつまでもネチネチいうのは、君の悪い癖だぞ。
谷口:なんだと? 「大西部開拓日誌の続きはどうなったんですか? って問い合わせのメールもたくさん来てるんだぞ?」
遠藤:かー、人を非難するのに自分の言葉で言えないのかね? それに更新しなかったのは君ではないか?
谷口:う。まてまて、大西部開拓日誌の原稿をよこさなかったのは君ではないかね?
遠藤:う。まてまて、我々がいがみ合っていても仕方がない。それにお互い、まず詫びねばならない人たちがいるだろう?
谷口:なんだか釈然としない気もするが、概ね同意だ。
遠藤&谷口:大西部開拓日誌の更新が長い間滞っていたことを、ここにお詫びいたします。
遠藤:で、だ。今さらそのまま続きをやってもあまり意味がない。いろいろすっ飛ばして『ガンフロンティア』についての情報をお伝えしようと思うのだ。
谷口:それは構わないが。
遠藤:では、あとヨロシク。
谷口:また、それか。では、今回は掲載されているリプレイについて触れてみよう。
遠藤:リプレイといえば、GF増刊『井上純弌の世界』に載っていたよな。『荒野の三匹』。
谷口:ありがたいことにその増刊は版元品切れ状態というじゃないか。そこで『ガンフロンティア』には、その『荒野の三匹』を再掲載している。それだけじゃないぞ。さらに書き下ろしの続編、『続・荒野の三匹』が……
遠藤:なんで『荒野の三匹2』じゃないのだ?
谷口:ものを知らない男だな。西部劇といえば“続”だよ。あいだをすっとばして“続々”でもよかったぐらいだ(笑) あの三匹、プラスひとりの珍道中……いやいや、めくるめく冒険談を描いたリプレイだ。
遠藤:(……読んでいる)なー、テンペスト死んでるぞ。
谷口:死んじゃうんだよ。壮絶なる死を遂げるテンペスト!
遠藤:いいのか? バラしちゃって。
谷口:いいんだ。どうしていいのかの理由については、次回のデータ編で解説しよう。


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第六回「『ガンフロンティア』データ編@」

遠藤:今回はデータ編。はい、やれ。
谷口:高圧的だなあ。反抗するぞ。
遠藤:どうぞ。
谷口:おのれ。……男は常にレジスタンスあれ。武士は食わねど高楊枝。
遠藤:ぶつぶつゆーてないで、本題に入りたまえ。
谷口:わかったよう。ガンフロンティアの追加データの目玉は……
遠藤:追加サンプルキャラクターとアーキタイプ?
谷口:それももちろんそうなのだが、それはそれとして一番の目玉はやっぱり“貴族の種”だろう。
遠藤:名前からしてイヤンな感じだが。
谷口:そうだね。貴族が使徒に力を与えるために作り出したんだが、その貴族にすら制御できず、お蔵入りになっていたものが何故か西部に流れてきた代物だ。食べると恐るべき異能が手に入る。全部で17種ある貴族の種SAの中からひとつが第4のSAとして与えられるのだよ。
遠藤:例えば?
谷口:そうだな。例えば《ジョウント!》。短距離テレポート能力が手に入る。
遠藤:テレポートは《蒸気魔術》にもあるだろう?
谷口:あるね。でも《ジョウント!》は、まさに呼吸をするように転移ができる。銃を撃つと同時にテレポート、殴ると同時にテレポート、避けると同時にテレポート。エンゲージの概念で距離関係を抽象化しているテラの戦闘システムで、移動を自在に行なえる意味は非常に大きいぞ。
遠藤:強いのは分かった。で、それはどうやって取得するのだ? トビトビの実とか食べるのか?
谷口:貴族の種を食べればいい。でも種類があるわけじゃないので、何の能力が得られるかは分からない。ルール的には経験値を消費して取得することになるな。
遠藤:ふむ、で?
谷口:何?
遠藤:「何?」とかすました顔で終わらせようとしてるんじゃねえよ。貴様のことだきっとそれだけじゃ終わらないだろう。力を手に入れる代わりに何かヤなことが起きるんだろう?
谷口:うーん、食べただけでもデメリットだけダーク扱いになってしまうのだが、死んでしまうと……
遠藤:しまうと?
谷口:ホンマもののダークになってしまいます。しかも大暴走(笑)
遠藤:人間、やめちゃうんだね。
谷口:喜ぶ人も多いはずだ(笑)
遠藤:そうかなあ? で、なんでテンペストが死んでいいんだよ?
谷口:ぶっちゃけ、テンペストが貴族の種を食べてもーたから。何の種を食べたかは、『ガンフロンティア』を読んで確かめよう。


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第七回「『ガンフロンティア』データ編A」

谷口:さて、今回は追加データ紹介の2回目。やれ。
遠藤:……
谷口:……やれよう。
遠藤:(ポンっと肩を叩いて)君がやるんだよ、君が。
谷口:ふう……2回目は追加のサンプルキャラクターやマニューバについて。サンプルキャラクターの追加は4種。アベンジャー、パラディン、ボクサー、クロスファイアだ。
遠藤:アベンジャー、パラディンと来るとなんだか別のゲームみたいだな(笑)
谷口:ナイトも入れるべきだったか? では、SA・マニューバの解説も絡めつつ、順に紹介していこう。まず、アベンジャー。
遠藤:これはGF増刊『井上純弌の世界』からの再録だよな?
谷口:再録だァ? バカ言っちゃいけない。データのブラッシュアップが行われ、ほぼ全面改修、フルモデルチェンジと言っても過言ではないぞ。
遠藤:なんでまた?
谷口:マリアッチのSA、《キリングメロディ》に系統マニューバが追加されたからじゃよ。ゆえに、旧アベンジャーが持っていたクンフーマスターのファクターを抜いて《キリングメロディ》使いとしてひとり立ちさせたわけだ。
遠藤:よく分からない人のために解説しておこう。マリアッチとはサンプルキャラ:アベンジャーで選択されているアーキタイプで、そのSA《キリングメロディ》は楽器の奏でる音色で敵に精神ダメージを与えるものだ――解説終わり。で、系統マニューバはどんなものが?
谷口:例えば……まずは《セックスピストルズ》だな。なんと〈小火器〉系SAとマニューバを《キリングメロディ》に組み合わせることができるようになる。これで『音波で狙撃!』とか『華麗なステージアクションを決めながらのプレイ』なんかができるようになった。
遠藤:後者はなんだ? 《タンブルシュート》?
谷口:そんな感じ。で、もうひとつ紹介しておくと……《レッツプレイ》だな。使うとそれ以後、シーンに登場しているすべてのキャラクターに[アドバンテージ]がつく。
遠藤:……敵にも?
谷口:敵にも。
遠藤:うーむ、バカらしいというか、意外に使えそうというか。
谷口:使えるよ、結構。戦闘も派手になるし。みんなで叫べレッツプレイ。さて、次はパラディンなんだが……
遠藤:時間切れだね。
谷口:続きは明日。


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第八回「『ガンフロンティア』データ編B」

遠藤:しかしなんだなァ。西部にパラディンってどういうことよ。
谷口:東部にはニュー・バチカン市国があってな。そこに法王庁があるねん。でな、法王様が西部の人たちが信仰をおろそかにするのは、ダークのせいだって言うたんねん。
遠藤:話は分かるが、なんでエセ関西弁?
谷口:ほんで送り込まれたのがこのパラディン様や。ダークを殲滅せよってなあ。法王様直々の命令や。果たすまで東部には帰れへん。
遠藤:もし帰ると?
谷口:そりゃあ、ありがたい神の御慈悲がやなあ……ま、それはさておき、そんな大変な旅や、パラディン様にはありがたいアイテムが与えられた。それが……
遠藤:それが蒸気騎士、ホーリーアーマーと、大陸横断鉄道最後部に連結された特殊車両だッ!
谷口:そや、分かりやすく言うと蒸気騎士は、その名の通り蒸気機関で動くパワードスーツ、特殊車両は……列車砲やねん。
遠藤:列車砲? パワードスーツ? なんか聞いたことありますよ、ソレ。
谷口:おっと、ロケットレンジャーと同じみたいに考えとるな? ちょっとちゃうねん。ロケットレンジャーは弾丸にスーツを来て封入され、撃ち出される。が、ホーリーアーマーは、あくまでその移送ためにパラディンの指示で射出され、その時点でパラディン自身が乗ることはない。
遠藤:微妙な違いだなあ。
谷口:そうでもない。想像してみるとええ。敵に取り囲まれピンチに陥ったパラディンが、発煙弾を打ち上げて十数秒後、ひゅるるる〜という音とともに大地をえぐり、粉塵を巻き上げる弾頭。そして、土煙が消え去ったそこには、大きな鉄巨人が立っている……ねん。
遠藤:あ、エセ関西弁、忘れたな? しかし、確かに燃えるものがあるな。だが、それからよっこいせっと搭乗するのか?
谷口:《ゲットレディ》を組み合わせたまえ。まあ、パラディンは、『ガンフロンティア』で追加された要素の中でもっとも西部劇っぽくない、逆に言うとテラじゃないとできない部分だな。それから、サムライ以外の剣使いにもちょっとスポットをあてようということで、アーキタイプ:フェンサー、SA《ソードマスター》も追加されている。この辺りもサンプルキャラ:パラディンの一要素ってことで。
遠藤:パラディンはだいたいこんなものか。次は?
谷口:次はボクサーだな。


第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回 第九回 第十回 第十一回
第九回「『ガンフロンティア』データ編C」

谷口:明日のためにその1、えぐり込むようにして打つべし。
遠藤:お、やっとるな?
谷口:そう、今回のサプリ、『ガンフロンティア』では、秘かにある計画が推進されていた。それが、ボクサー強化計画だ。
遠藤:ホントにな……ボクサー……弱かったからな。
谷口:判定スキルが〈スポーツ:〉なのがアイタタだね。〈格闘〉系のマニューバと組み合わないんだもの。
遠藤:イカサマボクサーか、ダンディボクサーにでもならない限り、[アドバンテージ]も付けづらいしなあ。
谷口:と、いうわけでだ。ボクサーのSA、《ノックアウト》に大量の系統マニューバを用意した。《ジャブ》《ワンツー》《カウンター》! 君のボクシング技術で、敵をマットに沈めてやれ。
遠藤:それでどうして、俺を見る?
谷口:いや、何となく(笑)
遠藤:本当のところ、西部のボクシングってのは殴って殴られて殴って殴られての、ベアナックルでの単なる殴り合いだったそうだが。
谷口:いや、確かにそうなんだけどさ。それじゃつまらないじゃん。テラなんだし。だから《ジョルト》も撃てるし、《ダッキング》で華麗にエンゲージに侵入することもできる。
遠藤:あと、ちょっと余談になるが、カンフーマスターはどうなの? 強くなってる?
谷口:もちろん、《功夫》にも系統マニューバを用意しているよ。あと、拍車を使ったクンフーアクションもできる。
遠藤:それじゃ悪役じゃないか(笑)


第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回 第九回 第十回 第十一回
第十回「『ガンフロンティア』データ編C」

谷口:さて、最後のサンプルキャラクター、クロスファイアだ。
遠藤:イラストを見る限り、ロステクエンジニアっぽいが。あとボーイズ&ガールズ?
谷口:ふっふっふ、それだけじゃないぞ。クロスファイアの中核を担っているのが、アーキタイプ:エクスプローラーだ。
遠藤:エクスプローラー? パスファインダーとどこが違うんだ?
谷口:パスファインダーがスペランカーとすれば……
遠藤:すごく分かりにくいんだけど。数ドット落ちただけで死ぬような探検家は、今の若い人は知らないぞ?
谷口:やあ、解説ありがとう。で、それに対してエクスプローラーは、トゥームレイダーズだね。
遠藤:二丁拳銃で遺跡を荒らしますか? バンバン撃ちまくって派手なアクション決めたりしますか?
谷口:してもいい。エクスプローラーのSA、《ワイヤーアクション》はいいぞ。華麗にアクション、そして転倒!(笑)
遠藤:最後の転倒は余計だなあ。
谷口:バウンティハンターと組みあわせて、遺跡荒らしはどうだね? 《ハードラック》でもゴロゴロ転がりますよ?
遠藤:[転倒]状態から回復するには[メジャーアクション]を消費するぞ?
谷口:そこらへんはホラ、[転倒]状態からのアクションを可能にする《ヒップホップ》とか、インタラプトアクションとか、フォローする手段はいろいろですよ。他との組み合わせでデメリットを消して使いこなすです。
遠藤:ううむ。
谷口:ところでさ、実はこのエクスプローラー、君ンとこの中島社長がお気に入りでなあ。
遠藤:なんで?
谷口:目をぐるぐるさせながら熱く語るんよ。「俺はこれでドジッ娘をやりたい!」って。
遠藤:ドジッ娘? どうやって?
谷口:それはまあ……実際にデータを見てもらってのお楽しみだが。
遠藤:また、それか。俺たちは紹介してるんだろ? だったらペラペラと気持ちよく謳えよ。
谷口:ま、それはそれ。ではサンプルキャラクター4体も終わったので、次回はラスト。ワールドパートに掲載されている悪徳の街、ヒック・ジャセットについてだ。


第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回 第九回 第十回 第十一回
第十一回「『ガンフロンティア』ヒック・ジャセット編」

谷口:「次の停車駅は、ヒック・ジャセット――ヒック・ジャセット」
遠藤:最後の大西部開拓日誌は、大陸横断鉄道の客車からお送りしています。……って、何だありゃぁッ!
谷口:あ、驚いてる。驚いてる。アレはな、城だ。
遠藤:城ってお前、何で西部にあんなゴシック調の城がそびえたってんだよ!?
谷口:しかも、駅だ(笑)
遠藤:うわ、列車が城の下に入っていくよ。
谷口:で、理由はさておき、城に住んでるものといったら決まっているよな?
遠藤:貴族か?
谷口:市長だ。
遠藤:市長だァ?
谷口:このマザータウン、ヒック・ジャセット市長のエルンスト・オニールの居城だよ。そして、オニールの正体は……
遠藤:貴族か?
谷口:ま、その辺りは実際に読んでもらうとして。その正体自体はヒック・ジャセットでは公然の秘密なんだが、実は市長の顔を知るものが誰もいない。
遠藤:は?
谷口:陽光に弱い奇病とかで、表に顔を出すことはほとんどないし、出たとしても厚いフードを被っていてその顔は見えない。ホラ、あるでしょ? 顔に常に影がかかっているような。
遠藤:って、そんなんで、どうやって市長の職務を……
谷口:いや、市長としては有能だよ。ちゃんと選挙もやってるし、市民によって公正に選ばれてる。
遠藤:騙されている。絶対騙されてるぞ、ソレ。
谷口:城、市長――そしてヒック・ジャセットのもう一つの特徴が決闘法だ。なんと、ヒック・ジャセットではすべての民事訴訟、そして刑事裁判での判決への抗議が、決闘によって行われている。
遠藤:な、んじゃそりゃあァ!
谷口:って言われても市民も認めた法律なんだから仕方ない。ゆえに、駅城前の決闘広場では、毎日毎日決闘が繰り広げられているわけだよ。もう、ヒック・ジャセットでは欠かせない娯楽といえよう。
遠藤:で、そんなマザータウンで、キャストたちは何をするわけだ?
谷口:そりゃイロイロだよ。市長の陰謀に巻き込まれてみるもよし、決闘法の代理人となって数百戦無敗の殺人神父と撃ち合ってみたり、あるいは暗黒街のカジノ王に利用されてみたり、そんでもって追われて、嘘の嫌いなサルーンの女主人に匿われてみたり。
遠藤:ふむふむ。
谷口:これは自分自身への反省点でもあるんだが、どうしてもテラのシナリオを組むときに、西部劇の呪縛から離れることができなかったわけ。テラは西部劇ではあるけれども、西部劇そのものではない。ゆえに、テラでしかできないような物語の舞台として、こんな街を用意してみた。あとは、敵として活用できる貴族を登場させたかったというのもある。
遠藤:あ、やっぱり貴族なんだ、市長。
谷口:はっはっは、まあソレはソレ。では、この辺りでそろそろ『ガンフロンティア』編の大西部開拓日誌もお開きかな。
遠藤:そろそろ店頭に並んでいる頃だしな。では、皆さん、また会う日まで。出会いと別れは西部の掟。
谷口:おあとがよろしいようで。


文中の遠藤は遠藤卓司、谷口は谷口和也を指します。
大西部開拓日誌は毎週月曜日の更新を予定しています。